2016/2/13 寿ぎ百様~森須磨子しめ飾りコレクション展 in 四国村

四国へ行ってきました。


Facebookのニュースフィードでふと見かけたしめ飾りのビジュアルに惹かれ、

開催地を見ると香川県。


福岡から向かうと電車とも飛行機とも選びがたい場所でしたが

これもいい機会かと、うどん県まで車で行ってみました。


まず開催地の『四国村』が凄かった。


江戸〜大正までの建築や民具が敷地内に移築。季節の植物と歌舞伎の舞台、

入り口にはかずら橋という吊り橋まで。(膝が震えました)

ひょっこりギャラリーを覗くつもりが、過去の農村をハイキングしているような気分に。

家の床の間には雛飾りと季節の花が活けられていて、ひとの息吹を感じたり。

ギャラリーまでアップダウンの施設内を30分ほど歩く必要がありましたが、とても楽しめました。

(もっとゆっくり回りたかった)


そんなタイムスリップ気分を味わえる施設の中に一気に現代建築のギャラリーが現れ、

『寿ぎ百様~森須磨子しめ飾りコレクション展』が。

翌日が最終日というギリギリのタイミングでした。

全国津々浦々の注連縄飾りと、しめ飾り研究家の森さんのあたたかいイラストや写真での

しめ飾りのあれこれ。

地域の伝承や気候が深く関わり、同じ藁でも素材感すら全く異っていました。

しめ飾りは年末から年明けの7日まで飾ることが一般的とされていますが、

その短い間のために、素材を集め、技巧を凝らし、一年の安泰を願って作るという

(昔は家長が作るものだったそうです)

なんだかロマンを感じる風習だなぁと思いました。

ちなみにわたしの地元のしめ飾りは、円形の鶴。

放射線状に四方を向いたのし飾りがふんだんに使われ、花火のようで勢いがあります。

ほかの地方では、鶴を始め、亀、蛇、雲、雨、梅、桶、、と様々。

藁という儚い素材で表情豊かに形造られていたのが印象的でした。


しめ飾り以外にも、全国を回ってコレクションを集める裏話も面白かったです。

むしろユニークで波乱万丈な裏話がいちばん面白かったかもしれない。笑。

情熱、伝わってきました。

この展覧会に興味を持ったのをきっかけに、

最終的には四国を一周。そして、兵庫の明石の友人の家にお邪魔するというルートで

1600kmを越えるドライブとなりました。


愛媛 松山城 〜 高知 足摺岬 〜 高知城 〜 四万十川を眺め 〜 香川 金毘羅 〜 鳴門海峡 渦潮 〜 兵庫 世界遺産 姫路城 〜 明石


四国は近くて遠い日本です。

東京へ行く方がよっぽど早い。


でも、人がやさしくご飯が旨い。


四国は最高でした。



nada Designs 坂田洋子




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