Look at the Crazy wind 2018


Look at the Crazy wind

中央 2060*1456mm 左右100*100m×2

January 2018 #みんなSAME Project展 at ソラリアパークサイドギャラリー

kirie mihoko / Yoko Sakata



「海と陸の境界がなくなったら」

今まで見てきたもの、感じていること、

すべての当たり前が一気にひっくり返り、非日常を迎えるだろう。

中には巡り巡って元に戻ったりするかもしれない。

狂おしく流れ巡る視界を、風に揺れるカーテンのようにえがいた。



#みんなSAME Project展、撤収後、kirie mihokoさんと振り返り会をする。


今回の切り絵とイラストのコラボレーション作品について

お誘いしたのはわたしの方からだった。


とても決意が必要だったと思う。


ケース大1、中2、
合計4メートルにもなる作品づくりだ。
作家歴も長く、個展も年に何度と開催されているmihokoさんに
あまりに厚かましいお願いだったと思うが
4メートル使え、無尽蔵に人に見てもらえるギャラリーなんてそうそうない。

彼女のいちファンとして、主催として、
いままでやったことのない表現を見てみたかった。

快諾いただいた後は
作る上での目標設定をし、ビジョンを重ねる、
作る、作る、作る。

「通行者の足を止めたい」

通行者を鑑賞者にしたい。

ギャラリーには「アートを観に」人がやってくる。
しかし、今回のパークサイドギャラリーは駅通路。
通勤中、買い物中の人が行き交う場所であって鑑賞する心づもりはない人たちへのアプローチとなる。

結果として、大きさによるインパクトは絶大だった。
そして、ケースに入っていることで反射の辛さはあったが、手仕事を間近に見てもらうことができた。

道行く人に「これ、切り絵?」と口々に言ってもらえた。

反省点は多くある。
展示するまでが作品づくりとして、現場で仕上げるだけの余力が必要だった。
物理的な配慮を加味した構想をもっとするべきだった。

全てリリースしてから痛感したことだ。

「またやりましょう」

そう話せていることに安堵している。



わたしひとりでは平面のものがチームになることで無限に広がる。

今回のテーマのフレーズ、#みんなsame を起としてできたことだ。

自分自身として財産になる作品づくりだった。

作品について

海と陸、天と地、すべての境界をSAME(同じ)にしたらどんな眺めになるだろう、から始まった。

海の眺めの魚影群、陸の葉脈を重ねて世界を作る。

イラストとしては、敢えて魚類としてのサメは描かず、各所の輪郭などにサメを思わせる曲線で表現した。

イラストについては別途記載。




kirie mihoko Blog / Instagram



〈 Text + Photo 坂田洋子 〉










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